死ぬまでにしたい10のこと
8点(10点満点中)
23歳、2児の母であるアンは病に侵され、死の宣告を受ける。
余命は2・3ヶ月。
彼女は誰にも事実を告げる事無く、1人残された人生を自分の為に生きていく。
じんわり感動しました。
近年の邦画によく見る感動超大作とはまた違ってすごい身近な感じ。
誰にも知られること無く、死ぬまでにしたいことを1つ1つこなしてく様子が儚い。
夫や娘を愛する気持ち、新たな恋を求める気持ち、父を赦す気持ち・・・
終点は確かに見えているのに、それでいて進む事をやめない姿勢に胸打たれる思いです。
明確な死のシーンが無く、残された人のその後の様子だけがあったのはいい演出でした。
改めて、自分が死んだらという事を考えてみたり。
人が死んだら周りは悲しむけど、ある程度悲しんだらまた日常に戻っていくんだ。
自分が死んでどれだけの人を悲しませれるか、どれだけ長く悲しませていれるか。
それが死後遺せるモノ以外の痕跡なんだろうと思ったり。
もしあたしがこんな境遇になったら、何も出来ずにただ怯える事しか出来ないだろうな。
さて、ヒロイン・アンの父親というちょい役のモリーナさん。
さすが演技派・・・!
刑務所に入ってたって素敵です。
今んとこ、父親にしたい俳優No.1です。
シュワちゃん抜きました。
父親はアンの死を知らないままではないかと思わせる終わり方。
父親にもテープメッセージ残してるって信じてるよ!
せめて子供の靴のサイズは教えてあげて・・・!